スイッチアームに割れが

右側のスイッチアーム、ライトスイッチ固定ボルトのプラスチック部分が劣化して割れ、ライトスイッチを固定できなくなってしまいました。かろうじて下2本のボルトで止まっている状態で、上2本は外れガクガクして段差などでガシャガシャと異音が。

Z32右側スイッチアームの割れ(その1)Z32右側スイッチアームの割れ(その2)Z32ライトスイッチ固定金具(その1)

ライトスイッチを取り外してみると赤丸の部分が割れています。上2箇所はボルトの固定穴が割れて途中から折れ、ボルトをねじ込む事ができずライトスイッチを固定金具する金具が付けられなくなっています。
下2箇所もボルト固定穴部分にひび割れが発生しており、このまま放置するのは危険です。

補修方法検討

どうやって直すのが良いか?悩みました。
下側のボルト固定穴部分はボンドで補強するとして、上側の固定方法です。ボルト穴が使えず従来の固定方法ではダメです。

Z32スイッチアーム割れボンド補強

プッシュリベットをスイッチアームの上から通し上側の金具を固定できないか?
プッシュリベットは、トリムクリップ、内張クリップ、プッシュオンクリップとも呼ばれ、タイヤハウス内の内張り固定などに使われているクリップです。

プッシュオンクリップ

このクリップを使う方法ではスイッチアームに穴を開ける必要があります。純正部品に穴を開けるのは苦渋の決断ですがこれ以上の悪化を防ぐためなので仕方ありません。

金具製作とスイッチアーム穴あけ加工

元々の金具の赤丸の部分と同じ形状の金具を0.5mmのアルミ板で新しく製作します。

Z32ライトスイッチ固定金具(その2)新しく製作したZ32ライトスイッチ固定金具Z32右側スイッチアーム穴あけ加工

アルミ板はカッターで切り目を入れて割って成形し、ライトスイッチ固定用のツメを通す穴を空けます(小2箇所)。プッシュリベットを通す穴をアルミ板とスイッチアームの上部に開けます。穴あけ作業にはインパクトレンチとドリルを使いました。

取り付け

スイッチアームにプッシュリベットでアルミ板を固定します。アルミ板は左側を少し下に曲げ、屋外用の隙間テープをスイッチアームとの間に挟み写真のような状態にします。

Z32右側スイッチアーム補修後取り付け中Z32右側スイッチアーム補修取り付け後

ライトスイッチを取り付け補修完了です。
プッシュリベットもそこまで目立たず、違和感なく溶け込んでいます。