Z32の剛性アップを図るべく、市販のステンレス巻きパイプを加工してサイドピラー補強バーを自作しました(Bピラー・シートベルト部分)。
シートベルトの上下アンカーボルトを利用するのでボルトオンで取り付けできます。
シートベルトの取り外し
まずは、シートベルトを取り外します。写真1のように上側シートベルトのアンカーカバーにマイナスドライバーを差し込んで、テコの原理で外します。
写真2のように2本のツメで固定されているだけなので、すぐに外れます。
次は、写真3のように上側シートベルトを固定しているアンカーボルトを外します。これで上側は外れます。ボディ側は写真4のようになっています。
最後は写真5のように、下側シートベルトのアンカーボルトを外します。ボディ側は写真6のようになっています。
これで完全にシートベルトが外れました。ボルト類は補強バーの固定にそのまま使用します。
あと、シートベルトを外す前の状態を写真に撮るか、どちらが外側か目印を付けておいてください。補強バーを取り付ける時に方向を間違えないためです。
補強バー部分の製作
用意したのは直径約30mm、長さ約900mmのステンレス巻きパイプ2本。鉄パイプに薄いステンレスが巻きつけられたものです。加工して先ほど外した左右のシートベルトアンカーボルトを利用して取り付けます。
- パイプの両端をハンマーで叩き、平らにします。上側は約105mm、下側は約55mmが平面になるように時々裏返しながらひたすら叩きます。
- ディスクグラインダーで端のとがった部分を危なくないように丸く削ります。
- 平らにした部分の上側(長い方)には角度を30度~35度程角度を付けます。下側(短い方)はそのまま。写真7のように取り付けテストをしながらシートベルト部取り付け位置にすんなり収まるように角度を調整します。
- 上下ともに端から約35mmの部分が穴の中心になるように、ドリルで直径12mmの穴を開けます。
- この状態で塗装しても構いませんが、私は巻きつけられているステンレスを取ってから塗装しました。(写真8)取り外すときは手を切らないように十分注意してください。
これで補強バーの部分は完成です。
補強バーの取り付け
自作した補強バーの上側の穴に写真9の順番でアンカーボルト・シートベルト本体・ワッシャー・スペーサー類を通します。
写真中でシルバーのワッシャー2枚(内径12mm)を純正の状態に追加しています。こうしないとシートベルトの動きが妨げられるためです。
補強バー下側の穴は写真10のような順番になります。こちらも上側と同様の理由で、シルバーのワッシャー(内径12mm)を2枚追加します。
この状態でシートベルトアンカーボルトを元の取り付け穴(写真4・6)にねじ込んでやれば、自作のサイドピラー補強バーの完成です。
Z32 サイドピラー補強バーの自作を終えて
今回自作した「サイドピラー補強バー」は、Yahoo!オークションでシートベルトのアンカーボルトを利用した補強バーが出品されているのを見て、コレなら自分で作れるのでは?と思ったことがきっかけでした。ロールバー並みの効果があると書かれていました。
自作のサイドピラー補強バーの取り付け後、乗り心地は硬い感じになりました。ボディのヨレが低減された事によってショックがダイレクトに体に伝わるようになったのだと思います。確かに剛性はアップしているようです。
ちなみに、製作自体は2009年1月3日に行いました。車検のためにバラす機会があったのでその際に写真を撮ってこちらにアップした次第です。
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